お客様にタイムリーに商品をお届けできるように、販売と生産をつなぐのがSCM(サプライチェーンマネジメント)の仕事です。私が担当しているのは大型二輪車のグローバルSCM。北米、欧州といった大きな市場や、伸びている中国など、世界各地の販売状況を常に把握し、お客様を待たせないように、かつ、余分な在庫を抱えることのないように、サプライチェーンを最適に調整。これによって熊本製作所の大型二輪車の生産を上手くコントロールでき、世界の市場のニーズに対応可能です。
二輪車を生産しているのは熊本ですが、二輪車を構成する多くの部品はアジアの国々を含む世界各地から供給を受けています。もし災害や感染症の影響で、どこかから部品が入らなくなれば、熊本での生産も止まってしまいます。部品生産も含めると見るエリアはさらに広く、サプライチェーンはとてもダイナミックなもの。自分がそれを途切れさせないように繋ぎ、お客様に商品が届いていくことを想像すると、非常にやりがいを感じます。
入社して最初の4年間は、熊本製作所で生産計画をつくる役割を担っていました。ただ、入社2年目の年に熊本地震が発生。工場も被災し、世界中のお客様が待っているのに、商品を供給できない事態に。必死に要件を整理して、ネックになるものを解消して、再開を目指しました。どの部品がどこから入り、どう完成させ、出荷していくのか、ものの流れを肌で覚えたし、一人ではなく周りを巻き込む大事さも学びました。
海外に駐在して、その地域の需給調整に関する業務にも挑戦してみたいですね。
もっと二輪車に乗るお客様の近くに行きたい気持ちもあります。
次は四輪車のSCMに挑むこともおもしろそう。
これから伸びてくるアフリカにも興味があって、工場をつくるところから携わるのもきっとおもしろい。
夢は年々、広がり、大きくなっています。
四輪事業から来た人もいれば、パワープロダクツ事業から来た人もいたり、バックグラウンドはバラバラ。いろいろな場所で経験を積んできている人が多いせいか、オープンマインドな、いい雰囲気です。いちばん若い私がいちばん好き勝手言っているかもしれません。
海外に旅することで、得られる知識や気づきもたくさんあります。コロナが終息したら、是非、以前のように旅したいです。現在はなかなか難しいので、週3、4回はジムに行って体を動かしたり、英語の勉強も兼ねて海外のビジネス誌を読むなどしています。
課長はタイで四輪の工場を立ち上げた経験のある方です。
私が壁にぶつかっているときに、四輪のSCMの観点から助言してくれることがあり、とても参考になりました。
私の意見を真摯に受け止めて返してくれるし、ユーモアを織り交ぜてフレンドリーに話してくれます。
ラクロス部に所属し、2年生のときに1部リーグに昇格できたのですが、4年生のときに降格も経験。周囲との連携の大事さ、一人でできることは限られていることを失敗から学びました。社会人になってからもチームで勝つことにこだわっているのはそのためです。
高校生の頃から海外で働きたいと考えていたので、Hondaの海外売上比率の高さ、グローバルなビジネスの広がりに、まず魅力を感じました。そして「ワイガヤ」の文化など、自分の意見を発信できる雰囲気があり、生意気なところがある自分を受け入れてくれる会社だと感じたからです。
社風に合う、合わないもあるので、ぜひいろいろな企業を受けて、
自分にフィットするかを考えてください。
Hondaに興味を持ったら、お客様に商品を届けるまでのダイナミズムが感じられるSCMという仕事の、
「つなぐ」おもしろさを知ってほしいです。
今後、DXも進んで、さらにおもしろくなってくると思います。
※取材内容、および登場する社員の所属は取材当時のものです。