開発課の使命は、新たなモビリティサービス、コネクテッドサービスを生み出すこと。現在、私はAIエージェントのUX担当として、ユーザー体験に関わるソフトウェアの研究開発に励んでいます。まさに“ALL Honda”とも呼べる多彩な専門家たちと一緒に、日々、「ユーザーがなにを求めているのか」を分析しながら仕様や技術を検討。新しい時代の人とモビリティの関係性、ライフスタイルの無限の可能性を追求しています。
以前、自然な会話で人に寄り添う「Hondaパーソナルアシスタント」の開発に携わり、そのお披露目イベントに足を運んだことがあるんです。もともと「夢と驚きを与えたい」という想いでHondaに入社したということもあり、来場者の方々の「おぉ!」「すごい!」という熱気ある歓声を耳にすることができたときは、まったく新しいサービスを生み出すことができたこと、未来の可能性を世界に示せたことを誇らしく思いました。
特に印象に残っているのは、入社2年目、3年目のころに参加した世界各国でのユーザーテスト。常日頃からデータ上での分析には力を入れていたのですが、現地では「この国ではこういう風に乗るんだ」「そんな車内での過ごし方があるのか」と驚かされることも多く、自分がユーザー目線に立ち切れていなかったことを痛いほど思い知らされました。Hondaが掲げる“三現主義”の重要性を知った、今でも忘れられない仕事のひとつです。
世界中の人々のライフスタイルを劇的に変えるモビリティサービスを生み出すこと。
それが私が追いかけている夢です。現在はその種を高速で進化させている最中ですが、
いつかは「これがないと困る」と言われるような未来のスタンダードにしていきたい。
そして遠い将来、「子どものころ、このサービスを見て工学を勉強しようと思ったんです」という人に出会えたとしたら、
その瞬間が本当の意味での“私が夢を実現した日”になるのかもしれません。
開発課には、Hondaの電装領域でキャリアを積んできた方だけでなく、家電やIT業界でソフトウェアの技術を磨いてきた方も所属しています。多種多様な知見がぶつかり合う。そんな風土があることは開発課の大きな特徴だと思います。
「遊ぶことも大切」という企業文化があることも当社の魅力です。私の場合は“新しいモノ好き”が高じて休日はよく新製品のショールームやイベントなどに足を運んでいますし、そこで得た着想からアイデアを捻り出すこともあります。
多彩な人材が集まる部署ではありますが、全員が一丸となって
「新事業を通じて世の中を変える」というゴールに向かって開発を進めています。
「どんな未来をつくるべきか」を話し合う場面では、いつも議論が白熱してしまいます。
AIの開発において、ユーザー目線は非常に重要な要素のひとつ。大学院で人に寄り添うAIの研究に没頭したこと、大学祭実行委員として「どんなゲストを呼べば来場客が喜んでくれるか」を考え抜いたことは今の業務の糧になっています。
幼少期にASIMOを見たことで、私は工学に興味を持つようになりました。「ASIMOのように、子どもたちに夢と驚きを届けたい」「自分も人の人生に影響を与えるようなモノをつくりたい」。そんな想いが私の出発点であり、私の入社理由です。
大変革期と呼ばれる時代のなかで、
Hondaは最初にリスクを背負って飛び込む“ファーストペンギン”にならなければなりません。
私たちと一緒に夢を本気で追いかけてくれる方、「世の中を変えたい」という熱意のある方のチャレンジをお待ちしています。
※取材内容、および登場する社員の所属は取材当時のものです。